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<杜の都のチャレン人>調和心安らぐ空間に

演奏会に向け、花束の試作をする栗林さん=仙台市青葉区の日本福音ルーテル仙台教会

◎花と音楽をつなぐフラワースタイリスト 栗林ゆかさん(47)

 「花と音楽、人の思いをつなげ、そこから生まれる感動が人の幸せにつながれば、うれしいです」。よどみのない口調で話す。
 大学卒業後、東京・渋谷のNHK放送センターでスタジオセットのフラワーデザインを手掛ける仕事に就いた。「初めて花の仕事に携わったが、周囲は才能のある人ばかりで妥協が許されない現場。ついていくために必死になって学び、技術とセンスを磨いた」
 その後、青山フラワーマーケット南青山本店(港区)店長を経て独立。一時、古里の北海道に戻って花店を営んでいたが、東日本大震災が転機となった。被災地の惨状に胸を痛め、何かに突き動かされるように2011年6月、親しい人がいる仙台に移り住んだ。
 「大の音楽好きでもあり、花と音楽を調和させて人を癒やす時間と空間を届けたい」と、14年春に演奏会の企画・プロデュースを本格的に始めた。「フラワーコンチェルト」と銘打った演奏会を仙台市内の仮設住宅などで開催。自らは演奏曲を深く解釈した花選びで会場を彩った。「花と音楽の結び付け方に私の真価が問われている」
 仙台フィルハーモニー管弦楽団と仙台市中央卸売市場花き部運営協議会などが連携して16年秋に始めた事業では、企画協力に抜てきされた。仙フィル定期演奏会の会場ロビーを宮城県産の花で飾る企画で、花の生産者を取材、撮影したパネルを会場に展示した。
 全国各地で行う自主企画演奏会にもこのパネルを持参し、会場では同県産のガーベラやカーネーションなどを配っている。取材を機に、生産者とは常時連絡を取り合う間柄になった。生産者からは「花の現場の声を広く発信してくれている」と喜ばれている。
 「花や音楽があると、そこに愛が生まれる。仙台の地に根を張って、人が心安らかになる活動に励みたい」。花だけでなく、心のスタイリストでもある。(ぬ)

[くりばやし・ゆか]71年北海道釧路市生まれ。青山学院大文学部卒。日本芸術療法学会員。音楽プロデューサー。日本クラシックソムリエ協会に所属。仙台市青葉区在住。連絡先は「花音hanaoto productions」080(4501)4142。


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2018年06月23日土曜日


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