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<南三陸・荒嶋神社>復興の象徴・鳥居再建へ 来夏完成を目標に若者ら募金活動企画

荒嶋神社が鎮座する荒島。津波で流失した鳥居の土台が残る

 宮城県南三陸町志津川の荒島に鎮座する荒嶋神社の鳥居再建プロジェクトが本格的に始動した。東日本大震災の津波で流失した鳥居の再建に向け、地元の若手が中心となって募金活動を企画。来年7月に行われる宵宮祭までの完成を目指す。

 震災の津波で荒島の入り口に建っていた高さ9.6メートルの朱色の鳥居は土台を残して流失した。神社の組織運営を担った本浜契約講が震災の影響や高齢化を理由に2012年に解散。周辺の復旧工事もあり、再建に動きだせずにいた。
 昨年、神社の総代を若手中心に再編。30〜40代の氏子が16年に結成した「南三陸五社之氏子青年会」の後押しもあり、再建費の見積もりなどの準備を進めてきた。
 青年会を中心に1日、荒嶋神社鳥居再建プロジェクト実行委員会が発足。メンバーの佐藤太一さん(33)は「力を合わせ、神社の象徴である鳥居の再建を支援したい」と意気込む。
 鳥居は高さ5.3メートルで、再建費は500万円を見込む。町民や町内の企業をはじめ、フェイスブックを使って広く町外にも寄付を呼び掛ける。以前の土台は震災の記憶を後世に伝えるために残し、その近くに新たに建てる。
 志津川の本浜地区にあった荒嶋神社は1960年のチリ地震津波後の区画整理で荒島に移った。昔から漁師の信仰が厚く、今も新しい船で海に出る際は荒島の周囲を回って漁の安全や豊漁を祈願する。
 実行委員会長を務める荒嶋神社の工藤庄悦宮司(46)は「荒島周辺の海水浴場や公園の整備が終わり、ようやく動きだせる状況になった。鳥居再建は神社を守っていく一歩になる」と話す。募金に関する連絡先は実行委事務局0226(46)2037。


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2018年06月24日日曜日


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