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<戊辰戦争150年>「恩讐越え国発展に尽力」白虎隊生存者の孫が講演

講演で祖父貞雄の生涯を語る飯沼さん

 戊辰戦争で集団自刃した会津藩白虎隊士の中で唯一命を取り留めた飯沼貞雄(旧名貞吉)の孫で、東日本大震災当時に石巻赤十字病院長だった飯沼一宇(かずいえ)さん(77)=仙台市太白区、東北大名誉教授=の講演会が23日、仙台市青葉区の北山市民センターであった。
 飯沼さんは、貞雄が戦後に電信技師となり、敵方の長州藩だった山口県などで勤務した後、最後の赴任地仙台で晩年を過ごしたことを説明し、「生き延びた以上は、戦争の恩讐(おんしゅう)を越えて国の発展に尽くしたいと考えたのだろう」と語った。
 「ならぬことはならぬ」で知られる会津藩士の子弟が学ぶ教え「什(じゅう)の掟(おきて)」にも触れ、「禁止事項の列挙と思われがちだが、本質は各人に責任の全うを求める点にある」と解説。自身が被災地医療に携わる上で、教えが一つの指針となったと振り返った。
 同センターと市民グループ「北山ガイドボランティア」の主催で、市民約60人が聴講した。


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2018年06月24日日曜日


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