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若い力 県境越え応援 仙台の学生、サクランボ収穫に続々

サクランボの収穫に励む鎌田さん(左端)ら仙台白百合女子大の学生=17日、天童市

 人手不足が深刻化しているサクランボの収穫、出荷作業で、仙台圏の大学生が山形県内の各産地に入って生産者を応援している。仙台白百合女子大と東北学院大の学生ボランティアは授業のない週末に県内のサクランボ農家で、もぎ取りや箱詰めに励む。農家側は「作業がはかどって助かるのはもちろん、若さで現場が活気づく」と歓迎している。

 仙台白百合女子大は昨年から、健康栄養学科の学生が天童市内の農家に出向いている。昨年は延べ13人が1農家に手伝いに入ったが、今年は6月9日〜7月1日の週末、延べ80人が3農家を応援する。宿泊、食事代は農家が、交通費は同市がそれぞれ負担する。
 毎回参加している3年の鎌田真海さん(20)=宮城県松島町=は「生産から出荷までの流れを学ぶことができ、農家の大変さを肌で知った。果実のおいしさを一層実感できる」と言う。
 受け入れ農家の武田章さん(66)は「みんな意欲的で貴重な戦力になっている。人手はなお不足しているので援農の輪が広がってほしい」と話す。
 東北学院大は災害ボランティアステーションを窓口に今年から取り組み、23日は寒河江、天童、上山3市の10農家で約50人の学生ボランティアが作業した。30日も約20人が参加予定だ。
 山形県農協中央会によると、5月末現在、サクランボ関連作業は485人の求人に対し雇用は3分の1以下の136人。産地の急速な人口減少と高齢化で人手不足が年々進んでいる。危機感を抱く中央会や県が連携し、雇用だけでなくボランティアも含めた労働力確保に取り組んできた。
 中央会の大武義孝地域・担い手サポートセンター長は「距離が近く、学生の多い仙台に頼る部分は今後も大きい。一過性でなく、地域や農産物のファンになってもらいたい」と期待を寄せている。


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2018年06月24日日曜日


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