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<全町避難>新旧住民、絆を結ぶ 双葉町の町外拠点開所

酒井郷の会は伝統の長持ちを担ぎ、地元の伝統文化を紹介した

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県双葉町が町外拠点に位置付けるいわき市勿来町酒井の災害公営住宅で23日、開所を祝うイベントがあった。周辺の地元住民も参加し、郷土芸能などを楽しみながら交流の一歩を踏み出した。
 今春完成した勿来酒井団地(159戸)には主として双葉町民が入居。高齢者サポート施設や双葉郡立の診療所があり、町民が営む食堂やカフェも7月に開業する。町民が集う拠点の役割が期待されている。
 会場では、双葉町の正月恒例の「ダルマ市」で人気の「巨大ダルマ引き合戦」があり、いわき市民も加わって高さ3メートル以上のだるまを引き合った。
 福島市の仮設住宅から3月に移った志賀トシ子さん(84)は「懐かしい人たちと再会できて良かった。周辺の店がよく分からず団地にはまだ慣れないが、元気をもらった」と話した。
 ステージや露店には地元の団体や店も登場し、イベントを盛り上げた。酒井地区で郷土芸能を伝承する「酒井郷(さと)の会」は唄に乗って長持ちを担ぎ、餅つきを披露した。
 メンバーで地元行政区長を務める山形忍さん(62)は「皆さんにはまず、穏やかな暮らしを取り戻してもらいたい。清掃や防災活動への参加も呼び掛け、自然に交流ができたらいい」と新住民を歓迎した。


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2018年06月24日日曜日


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