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<東北の本棚>本と人結ぶ現場の魅力

◎魔女っ子司書と図書館のたね 八巻千穂 著 斉藤由理香 絵 ほか

 約40万冊の蔵書を擁する東北福祉大図書館の司書2人が、本と人とを結ぶ現場の魅力、仕事のやりがいを伝えようと筆を執った。
 3章構成で、1章はインドのランガナタン博士が提唱した「図書館学の五法則」に応じた5編と番外2編のエッセー。第一法則「本は利用するためのものである」を受けた1編では、未来の利用をも見据えて収集する資料で蔵書が年々成長するさまを紹介する。蔵書は「森羅万象の神秘に近づくための小宇宙と成るべく、未来へ繋(つな)がる“知の希望”」であり、図書館と大学の骨組みを支えると記す。
 2章は書誌学や地域開発、小説の各分野から計13冊を選び、評した。3章では司書や研究者ら4人にインタビューした。東日本大震災の被災地での市民活動や、新図書館開設に向けた選書といった司書の仕事が生き生きと語られている。
 「図書館魔女の本の旅」などの著書がある元東北福祉大図書館司書で准教授も務めた大崎市のエッセイスト、大島真理さんの司書シリーズに連なる一冊。「魔女っ子」を称する著者2人は学生時代に大島さんの図書館学の講義に学び、実地でも指導を受けた。
 メインで執筆した八巻さんは1975年伊達市生まれ。斉藤さんは76年仙台市生まれ。表紙絵と挿絵、一部本文の執筆を担当した。
 郵研社03(3584)0878=1512円。


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2018年06月24日日曜日


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