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<むすび塾>自主防災組織づくり探る 浸水被害で危機感 岩沼・里の杜3丁目地区

語り合いに先立ち大雨時の浸水被害状況を確認する参加者=24日、岩沼市里の杜

 河北新報社は24日、通算79回目の防災巡回ワークショップ「むすび塾」を岩沼市里の杜3丁目地区で開いた。地域でできる防災の取り組みをテーマに、情報共有や住民間コミュニケーションの活性化などについて助言者と語り合った。
 里の杜3丁目地区は市が1997年に造成・販売した「東部公共ゾーン」にあり、250世帯約750人が暮らす。東日本大震災は仙台東部道路で津波の威力が減衰され大規模な被災を免れたが、大雨による浸水被害に度々見舞われていることから自主防災組織づくりに向けた議論が始まっている。
 地区集会所であった語り合いで参加者からは「津波被害はほぼなかったが、近くを流れる阿武隈川による浸水の不安はある」「地区内で浸水被害があったことを知らない住民も多い」などの声が出され、情報の共有を図るため防災マップを作製することを確認した。
 「日頃から住民同士でコミュニケーションを活発にしておくことが大切」との意見でも一致した。
 参加した明石良一町内会長(70)は「浸水対策は行政を通じて取り組みを進めているが、まだ時間が必要だ。横のつながりを大事にしながら自主防災組織づくりを進めたい」と話した。
 助言した東北大災害科学国際研究所のマリ・リズ助教(40)は「災害の経験や情報を共有するのに最初から100%を目指す必要はない。小さなこと、手軽なことから取り組んでみてほしい」と述べた。


2018年06月25日月曜日


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