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<いしのまき復興マラソン>三重・鈴鹿市体協、3大会連続出場 支援から継承へ 深まる絆

笑顔で握手を交わす堀之内さん(右)と伊藤さん=24日午前、石巻市総合運動公園

 東日本大震災の被災地支援と感謝の交流が、いしのまき復興マラソンの舞台で今年も育まれた。三重県鈴鹿市体育協会は震災直後から石巻市体協を支援し、その縁で第1回大会から幹部らを派遣している。交流が生まれて約7年。絆は支援から震災体験の継承へと発展し、深まり続ける。

<ツツジなど寄贈>
 「被災した橋の復旧工事が進んでいるのを見てうれしかった。一日も早く復興を遂げてほしい。これからも大会に参加したい」
 10キロコースに出場した鈴鹿市体協副会長の堀之内宏行さん(54)は、石巻市総合運動公園にゴールした後、充実した表情で語った。
 出場は3年連続。スタート前、石巻市体協会長の伊藤和男さん(71)に「今年も(12月の)鈴鹿シティマラソンに来てください」と声を掛け、伊藤さんが快諾した。
 両市体協の交流は2011年9月に始まった。被災地支援を検討していた堀之内さんら鈴鹿市体協は「少しでも気持ちを明るくしてほしい」との願いを込め、石巻を訪れてツツジとサツキの苗計10本を贈った。
 ツツジは石巻市の花。鈴鹿市の花が同じツツジ科のサツキだった。石巻市雄勝が全国有数のすずりの産地で、鈴鹿市は「鈴鹿墨」が特産ということも縁に感じた。
 10本は石巻市体協の事務所前の花壇に植えられ、今は約120本になった。鈴鹿市体協の役員らが15年、トラックに積んで持ち込んだという。

<地震へ備え指導>
 マラソン交流も歳月を重ねる。鈴鹿市体協は11年12月、鈴鹿シティマラソンに石巻市体協役員を招き、義援金130万円を送った。石巻市体協は恩返しの思いを込め、第1回いしのまき復興マラソンへ招待した。
 三重県は現在、南海トラフ巨大地震への備えが喫緊の課題になっている。石巻市体協は震災後、避難所の被災者にエコノミークラス症候群を防ぐ体操を指導した。堀之内さんは「石巻の経験を教わりながら、体協ができる災害後の対応を考えたい」と力を込める。
 伊藤さんは「鈴鹿シティマラソンの運営方法も勉強になる。末永く交流を続けたい」と話し、両市体協の絆の深化に期待を寄せた。


2018年06月25日月曜日


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