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<いしのまき復興マラソン>「国立」聖火台 ラストラン

開始式で聖火台に火をともした谷川さん(右)と中野さん

 24日に石巻市で開かれた第4回いしのまき復興マラソン(石巻市、市体育協会、河北新報社など主催)は、3大会ぶりに市総合運動公園の聖火台が発着点となった。聖火台は国立競技場(東京)の建て替えに伴い、東日本大震災からの復興支援で貸与され、来年3月末までに返還する。ランナーを鼓舞する聖火台がある大会は、今回が最後となった。

 開始式で、ゲストランナーの谷川真理さんとフルマラソン年代別世界記録保持者の中野陽子さん(82)=東京=が聖火台に火をともした。点火したトーチは、聖火台と同じく1964年の東京五輪で使われた。
 谷川さんは「聖火は人の心をつなぐスポーツの力を象徴する。点火でき、良い記念になった」と話す。有志と前日に聖火台を磨いたという伊藤和男市体協会長(71)は「無くなるのは寂しい。東京に移設された後も年に1度は見に行きたい」と惜しんだ。
 10キロ一般男子50歳以上の部に出場した名取市の平間耕吉さん(72)は、東京五輪を契機にマラソンを始めた。「東京五輪の開会式を白黒テレビで見た。火がともった聖火台を間近に見ることができ、うれしい」と感慨深げに語る。
 力強く燃える炎は若いランナーの心も動かした。2キロのコースに出場した石巻市貞山小5年、川村円さん(10)、静さん(10)の双子の姉妹は「2020年の東京五輪の開会式で聖火台に火をともす場面を見たい」と声を弾ませた。
 聖火台は返還後、岩手、福島両県を巡回する構想がある。その後、新国立競技場にモニュメントとして設置される予定。


2018年06月25日月曜日


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