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<この人このまち>親しまれる運転士目標

山田騎士(やまだ・ないと)2000年、仙台市生まれ。東京・岩倉高卒。18年4月、三陸鉄道に入社し北リアス線運行部配属。

 岩手県などが出資する第三セクターの三陸鉄道(宮古市)に今春入社した山田騎士さん(18)が、同僚と共に訓練の日々を送っている。目指すは地域住民に愛される運転士だ。夢に向かって走り始めたフレッシュマンに聞いた。(宮古支局・佐々木貴)

◎三陸鉄道北リアス線・運転士候補生 山田騎士さん(18)

 −入社から2カ月。表情がりりしくなりました。
 「入社直後は本当に右も左も分かりませんでした。列車の連結作業に時間がかかったり、作業確認の喚呼がエンジン音に負けて先輩に届かなかったり。行動に責任が伴うのが社会人なんだと実感しています」

 −心掛けていることは。
 「お客さまに対し、第一に提供しなければいけないのは安全です。自分が連結した列車が安全に走るようプロ意識を持って取り組みたい。少しずつ慣れてきた今、そう思います」

 −北リアス線運行部がある久慈市の暮らしは。
 「日に日に愛着が湧いています。海産物が好きですし、青い海がきれいです。休日、三鉄に乗ったとき『頑張って』と声を掛けていただいたことがあります。とても感激しました。地域の方々に顔と名前を覚えてもらえる運転士を目指して頑張ります」

 −仙台市出身ですが、進学したのは鉄道業務を学ぶ東京の高校ですね。
 「小さい頃から列車のデザインや車窓を流れる風景が好きで、両親に連れられてJRの仙石線や東北本線に乗るのが楽しみでした。高校進学では父が強く背中を押してくれました」
 「同級生はJRや東武鉄道、東京メトロで頑張っています。首都圏で働くのもいいですが、地方には地方の良さがあります。毎日、大好きな列車に囲まれて仕事ができるのはとても幸せです」

 −将来の夢は。
 「東日本大震災で傷ついた地域の復興を願う人々の姿に胸を打たれ、三鉄に入りました。来年3月にはJR山田線が移管され、南、北リアス線が一本につながり、全長163キロという第三セクター運営鉄道で日本一長い路線が誕生します。長さだけでなく、安全面でも日本一を目指します」
 「訓練期間は3年あり、運転士として列車を走らせるイメージはまだ浮かびません。でも、みっちり訓練し、あいつになら任せられると思ってもらえるようになりたいですね」


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2018年06月25日月曜日


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