宮城のニュース

<地盤沈下被害>ハウス修繕15%補助 宮城・亘理町「経年劣化」一転負担

地盤沈下の影響でレールが浮き上がった引き戸

 宮城県亘理町が東日本大震災復興事業として整備した浜吉田いちご団地(59戸)の一部で地盤沈下が発生し、引き戸が壊れるなど栽培用ハウスに不具合が生じている問題で、町は修繕を計画する農家に費用の15%を補助することを決めた。同町議会6月定例会最終日の25日、関連予算22万5000円を盛り込んだ18年度一般会計補正予算を可決した。
 町などによると、地盤沈下の影響でレールがゆがみ、9カ所で引き戸が正常に開かなくなった。4戸が修繕を計画し、費用は総額150万円程度を見込む。
 事業主体の町は当初、修繕費の負担に応じなかったが、みやぎ亘理農協の呼び掛けで補助を決めた。農協も15%を負担する見通し。
 農家によると、栽培用ハウスは2013年9月、農家に引き渡され、14年に沈下が始まったという。引き戸以外に栽培ベンチが傾くなどしているが、支障が大きい部分を優先して直す。
 町が工事の瑕疵(かし)を認めなかったため、議員の間から疑問の声が上がった。
 不具合は議案審議や23日の一般質問で取り上げられ、町は「経年劣化などによる不具合は入植者が修繕する契約となっている」と説明。複数の議員が「地盤沈下は1、2年で発生しており経年劣化ではない」「農家に責任はない」などと批判した。
 定例会は他に7議案を原案通り可決し、閉会した。

[亘理町のイチゴ団地] 
町が復興交付金約101億円を活用し、浜吉田など3カ所に整備。被災した約100戸が生産している。施設は町が無償で貸し出し、将来、農家に引き渡す。土地は農家が買い取る。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2018年06月26日火曜日


先頭に戻る