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藍を福島・大玉の特産に 染め場とカフェ開設へ

改装する空き家の前で作業する歓藍社のメンバーら

 福島県大玉村の遊休農地を活用した藍の栽培と藍染めに取り組む団体「歓藍社(かんらんしゃ)」が7月にも、村内に空き家を改装した「染め場とカフェ(仮称)」をオープンさせる。移住した代表の林剛平さん(33)は「地域の活力を生み出し、藍を特産品に育てる」と意気込む。

 村南端にある空き家は木造平屋、敷地約150平方メートル。改装によって藍染め体験や縫製の手芸ができるスペースを設ける。カフェでは村内産の野菜や果物を使った料理、藍の種を使うお茶などを提供する予定だ。
 京都大大学院生だった林さんが2011年4月、東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質測定のため村を訪問。原発事故や後継者難に直面する農村の現実に触れて、藍による産業創出を仲間と思い立った。
 団体としての活動は16年にスタート。建築、デザイン、服飾などが専門の20〜30代の約25人が、関東や京都から月1回通い、栽培や染料作りに励む。
 3年目に入り、栽培面積は約20アールに拡大。月に1回使ってきた古民家「彦ハウス」近くの空き家を改装し、活動拠点としても使うことにした。
 東北大を経て福島大に籍を置きながら、生態学の研究も続ける林さんは「気軽に藍染めを楽しめる場所にしたい」と強調する。
 彦ハウス所有者で、遊休農地も提供してきた野内彦太郎さん(86)は「アイデア豊かな若者たちが村を良くしようと活動している。ありがたく、とても刺激になる」と期待する。
 団体は30日まで、整備資金の一部をインターネットによるクラウドファンディングで募っている。返礼品として藍染めTシャツ、手ぬぐい染め体験、藍畑のオーナー券などを贈呈する。歓藍社のホームページに詳細を掲載している。


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2018年06月26日火曜日


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