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<ほっとタイム>「へたれガンダム」再び塗装 大地に立つ

 福島市南部の農村地帯にぽつんと立つ。高さ約2.5メートルの通称「へたれガンダム」。ライダーら全国からの見学者が後を絶たない鉄製のロボット模型だ。
 制作者は同市の佐々木忠次さん。2011年6月、肺がんのため73歳で亡くなった。住宅設備業に従事し、退職後に溶接を学び、市北部の山中に「鉄の工房」を開設。毎日通って工芸品の創作に打ち込んだ。
 11年前に市から依頼されたのは「恐竜の里」整備。南部の畑に複数の恐竜像を並べた。作品はその後、風雨にさらされて傷みが進んで撤去された。「何もないのは寂しい」。新たに設置したのがロボットだった。
 佐々木さんが亡くなった後、ロボットはさびだらけになったが、2年前、地元の除染作業を担った業者が「お世話になった」と再塗装。地元住民は「もうへたれていない」と喜んだ。
 夫を失って丸7年。「今もみんなに見てもらえてうれしい」と妻の孝子さん(73)。朽ちない職人魂が多くの人を引き付ける。
(福島総局・高田奈実)


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2018年06月26日火曜日


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