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<いしのまき農協>輸出対応 真空パック機能備えた全国初のカントリーエレベーター完成

全国で初めてカントリーエレベーターに整備された真空パック包装機

 いしのまき農協(宮城県石巻市)は、鮮度を保ったまま長期輸送できる真空パック機能を備えた全国初のカントリーエレベーターを整備した。中国や東南アジアへの輸出拡大を念頭に置き、本年産米から本格稼働させる。
 石巻市鹿又に建設し、建築面積1132平方メートル。貯蔵能力は3713トンで、水田550ヘクタール分を保管できる。総事業費は約12億円。農産物の輸出を促す国、市の補助事業に採択され、補助金計約6億7000万円を受けた。
 真空パック包装機を用い精米の鮮度を保つほか、パック内に窒素を入れてクッション性を持たせ、輸送中の破損を防ぐ。
 同農協は昨年度、輸出用のひとめぼれの作付けを本格的に開始。34トンを収穫し、これまで台湾とシンガポールに計24トン出荷した。
 本年度は新施設稼働を前提に作付面積を拡大。約142トンの収穫を目指し、輸出量の大幅アップを狙う。中国や香港への輸出も視野に入れる。
 現地で26日、竣工(しゅんこう)式があり、同農協の松川孝行組合長は「コメ農家の後継者が育たない原因は所得不足にある。海外で販売するコメを安定的に輸出できれば、農協の活性化にもつながる」と期待を寄せた。
 同農協は、東日本大震災で農地や農業施設が被災した。農地が9割以上復旧する一方、水田の集約が進むなど農業環境が大きく変化。新たなカントリーエレベーターの整備が求められていた。


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2018年06月27日水曜日


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