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<E番ノート>矢面に立つ

 借金20と低迷はしたが、東北楽天の梨田昌孝前監督は楽天生命パーク宮城で行った報道陣への辞任表明で堂々としていた。「全て監督の責任」。16日夕方に球団に辞意を伝えた後、試合後と同じ記者会見場で一人、逃げ隠れせず質疑に応じた。
 球団側の対応は対照的だった。梨田前監督の表明後、立花陽三社長は球場にいた新聞社の記者と立ち話をしただけで、テレビカメラを入れての正式な記者会見は開かなかった。三木谷浩史オーナーは監督辞任後の17日も含めた数日間、球場を訪れていたが、報道陣への対応はなく、残念だと感じた。振り返れば昨秋、三木谷オーナーからの最初の監督続投発表は、ツイッターへの質問に「はい、続投です」と表明する形だった。
 星野仙一副会長が1月に急逝した時、梨田前監督が出した談話を思い出した。「常に陰で矢面に立ち、われわれを支えてくれた。『星野仙一』のまねはできないが、あの厳しさと威圧感を継承しながら、心新たに現場とフロントが一体となって戦っていく」
 星野流を継承し、梨田前監督は最後まで潔く、最前線で矢面に立っていた。(金野正之)


2018年06月27日水曜日


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