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福島・楢葉に「笑店街」オープン 出会いや交流の場、帰町の促進に期待 

オープン直後から大勢の買い物客が訪れたスーパー=福島県楢葉町北田のここなら笑店街

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2015年9月に解除された福島県楢葉町に26日、公設商業施設「ここなら笑店街(しょうてんがい)」がオープンした。スーパーやパン店など10店舗が入居。帰還した町民の買い物環境が整い、住民同士の交流や帰町の促進につながると期待されている。
 施設は、町が整備を進める復興拠点「笑(えみ)ふるタウンならは」に立地する。スーパー、共同店舗、ホームセンターの3棟で構成し、延べ床面積は計3300平方メートル。初日から大勢の町民らが訪れた。
 町内にあった仮設商店街は売り場が限られ、町外で買い物する人が多かった。4月に帰町し隣接する災害公営住宅に暮らす菅田マサ子さん(89)は「これまでは同居する娘がいわき市に電車で買い物に出掛けていたが、便利になる。いろんな人と会えるのもいい」と喜んだ。
 テナントの一つ、スーパーのネモト(楢葉町)はかつて町内で2店を営んでいた。原発事故後は仮設商店街に入居。新施設への出店には採算面などから迷いもあったが、「商売の灯は消せない」と決断した。
 根本茂樹社長(56)は「避難後は高齢世帯が増えており、新しい触れ合いの場が必要。買い物に来た人たちが会話をし、日常生活の楽しさを取り戻してもらえればいい」と話した。
 町は建物や主要設備を用意し、賃料を10年間免除して各店を支える。車を運転しない町民向けに無料の買い物バスを週2回運行する。
 町の居住者は5月末で3343人と住民登録の約47%まで戻った。笑ふるタウンには災害公営住宅140戸や分譲宅地、医療機関などがあり、7月30日に交流施設もオープンする。


2018年06月27日水曜日


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