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歴史学者の朝河貫一没後70年 福島県立図書館で企画展

福島県立図書館で始まった朝河貫一博士の没後70年記念の企画展

 福島県二本松市出身の世界的歴史学者で日本人初の米エール大教授となった朝河貫一(1873〜1948年)の没後70年の記念事業が福島県内外で行われる。第1弾となる企画展「海を渡ったサムライ」が9月5日まで、福島市の福島県立図書館で開かれている。
 企画展は朝河の出生から米国での活躍、死去までを家族や伊藤博文、大隈重信らに宛てた書簡などでたどる。交際した複数の女性宛ての手紙にはキリスト教信仰や愛、友情、学問についての記述があり、人間性に触れられる。
 朝河が日米開戦を回避しようと1941年、草案を作成したのが、フランクリン・ルーズベルト大統領から昭和天皇への親書。昭和天皇に届いたのは真珠湾攻撃当日の12月8日だった。
 県立図書館は84年、朝河の親族から約2800点に及ぶ資料の寄贈を受けた。企画展では一部入れ替えを含め、計53点を展示する。
 見学に訪れた福島大名誉教授の小島定さん(69)=福島市=は「貴重な資料の現物を見られて良かった」と話した。
 入場無料。月曜・第1木曜休館。連絡先は図書館024(535)3218。
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 記念事業では7月21、22日に東京の早稲田大で、23日に郡山市民文化センターで、それぞれシンポジウムがある。
 二本松市は8月4〜12日にパネル展「朝河の道」を市民交流センターで開催。朝河の命日の8月11日には、県教委が福島市の県文化センターでシンポジウムを開催する。
 このほか、朝河貫一博士顕彰協会(福島市)は7月26日〜8月1日、エール大などに県内の高校生3人を派遣する。


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2018年06月27日水曜日


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