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八戸騎馬打毬がロンドンで披露 東西のポロ劇的な出合い 迫力の演武「価値認められた」

ロンドンのポロ大会で披露された加賀美流騎馬打毬(ポロ・ビーシーエス提供)

 約190年の歴史がある青森県八戸市の加賀美流騎馬打毬(だきゅう)が10日、英国・ロンドンで開かれたポロの大会で披露された。騎馬打毬とポロのルーツが同じであることがきっかけで、英国側からの打診を受けて実現した。実演した八戸騎馬打毬会のメンバーは「文化を守り続けることの価値を認めてもらえてうれしかった」と手応えを感じている。

 訪問したのはいずれも八戸市の前田智久さん(23)、板橋正直さん(39)、山内卓さん(40)。騎馬打毬は通常、紅白各4騎で毬(まり)を門に入れる競技だが、今回は1騎ずつで行った。
 馬は現地で用意してもらったが、衣装などは八戸から持参して、実際の競技に近づけた。約500人の観客は迫力ある2騎のつばぜり合いに沸き、伝統的な和装に興味を示したという。演武の前後には観客から写真撮影の要望もあった。
 前田さんは「活動に目を向けてほしいと思っていたので、遠征したかいがあった」と満足そうに話した。板橋さんも「現地の馬を使うことに不安はあったが、よく調教されていて驚いた」と語った。
 今回の訪問は、ロンドン在住の国際ポロ連盟会長が「日本の伝統的なポロ」に興味を持ったのがきっかけ。POLOブランドの商標管理などを手掛けるポロ・ビーシーエス(大阪市)が調査依頼を受け、騎馬打毬会との間をつないだ。派遣費用は、八戸市の南部打毬を支援する会が市民らに協力を呼び掛けて集めた。
 山内さんは「ルーツの同じ競技がロンドンで出合えたことに歴史的な意義がある。支援する会のおかげで、外の世界を知る貴重な体験ができた」と語った。
 加賀美流騎馬打毬は八戸三社大祭中日の8月2日、長者山新羅神社で毎年行われている。騎馬打毬が残るのは八戸市のほか、宮内庁と山形市だけとされる。


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2018年06月27日水曜日


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