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<東北電力株主総会>再稼働方針変えず 脱原発案全て否決

 東北電力は27日、仙台市青葉区の電力ホールで株主総会を開いた。株主の市民団体が求めた脱原発宣言などの株主提案6件を否決。会社側は7年余り停止している原発4基のうち、女川2号機(宮城県女川町、石巻市)と東通(青森県東通村)の再稼働を目指す方針を改めて示した。

 株主提案は「脱原発東北電力株主の会」からあり、廃炉計画の策定や再生可能エネルギーを接続する送電線容量の有効活用などを求めた。採決では宮城県美里町などが賛成したものの、全て90%以上の反対で否決された。
 東北電は今春、再稼働の前提となる安全対策工事の完了時期を女川2号機は2020年度、東通は21年度に見直した。女川2号機は原子力規制委員会の新規制基準適合性審査が大詰めを迎えている。
 原田宏哉社長は総会で「審査に適切に対応して安全性を向上させる。丁寧な対話で地域に理解してもらう」と強調。工事費過大請求で、5月に電力・ガス取引監視等委員会から受けた業務改善勧告については「私が先頭に立って再発防止に努める」と陳謝した。
 株主からは、電力小売り全面自由化で経営環境が厳しさを増す中で、巨額のコストがかかる原発からの撤退を求める声が相次いだ。経営陣は「安定供給や経営効率性の観点から必要だ」と述べた。
 総会は監査等委員会設置会社への移行など会社提案の6議案を可決。出席した株主は735人で前年より86人少なく、所要時間は9分短い2時間58分だった。


2018年06月28日木曜日


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