宮城のニュース

山元町沿岸部・農地整備 大区画化で営農再開

大区画化され、営農が始まったサツマイモ畑=山元町坂元

 宮城県山元町の津波防災区域(災害危険区域)で進む山元東部地区農地整備事業で計約417ヘクタールの大区画化が終了し、今月、全域で営農が始まった。最大区画は畑8ヘクタール、水田2ヘクタール。効率的な農業を目指し、東日本大震災の津波で被災した農地や宅地跡を集約した。

 事業は県が主体となり、町は地権者との調整などを担った。2014年度着工で畑約265ヘクタール、水田約152ヘクタールを整備。2015〜17年度、畑、水田の計66ヘクタールで段階的に営農が始まり、今年5月末までに残り351ヘクタールが整備された。畑作の大規模化が著しく、9割近くの230ヘクタールを8法人が耕作する。
 町沿岸部の農地は排水の悪さが長年の課題となっており、排水設備も一体的に整備。総事業費は約180億円で、国の復興交付金が充てられた。
 農地整備がほぼ終了した一方、海岸林が津波で壊滅して強風で苗が定着しなかったり、排水路が砂で埋まるなどの課題も出ている。県は本年度、高さ2メートルで盛り土した防風林帯(延長4.8キロ)に高さ3メートルの防風ネットを設置する事業に取り組む。
 宅地跡を中心に地力も回復していない。残存しているがれきが農機具を傷める事例もあるという。
 斎藤俊夫町長は「県の強い後押しで、競争力のある営農を期待できる状況になった。地力のアップなど、県や農協などと協力して農家の支援に力を入れていきたい」と話している。


関連ページ: 宮城 社会

2018年06月29日金曜日


先頭に戻る