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塩釜復興 新たな拠点に 海岸通再開発事業が着工

マンションや事務所棟が建設される海岸通1番地の更地

 東日本大震災の津波で被災した塩釜市海岸通地区の市街地再開発事業のうち、1番地の地鎮祭と着工式が28日、現地であった。市内の中心市街地の復興と再生の拠点に位置付けられる同地区の再開発が本格始動。関係者は曲折を振り返りながら工事の安全を祈った。2020年春の完成を目指す。

 地鎮祭には海岸通1番2番地区市街地再開発組合や国、県、塩釜市、工事の関係者ら約70人が出席した。
 続く着工式で、組合の鈴木成久理事長が支援や協力に感謝し「塩釜市の中心市街地として、未来の子どもに誇れるまちづくりになるよう取り組みたい」とあいさつ。祝辞で土井亨復興副大臣は「本当にご苦労されて、やっとここまで来たなという思い」、佐藤昭市長は「まだ困難、課題は山積している。市は組合と力を合わせて事業が期間内に完成するよう誓う」と述べた。
 再開発の区域は国道などを含むJR本塩釜駅西側の0.8ヘクタールで、総事業費39億6500万円。震災後の工事費などの高騰を受けて当初より0.2ヘクタール縮小し、総事業費も約50億4500万円から減額した。
 区域のうち、着工した1番地は国道45号を挟んだ南側で敷地面積約3360平方メートル。鉄筋14階の住宅棟、鉄骨3階の事務所棟、鉄骨5階の駐車場棟が建つ。
 住宅棟は1階に店舗が入り、2〜14階はマンション(63世帯)。事務所棟は1階が店舗で2、3階は市が取得して市子育て支援施設とする。新設の保育所(定員40人)が入り、子育て支援センターが移転する。
 残る2番地は敷地面積約1270平方メートル。1〜2階の低層の建物を整備し、「直会(なおらい)横町」をコンセプトに塩釜神社の門前町の風情を取り入れた専門店・飲食店街にする。19年3月をめどに工事の入札を行い、完成の目標は同じく20年春。
 再開発事業は、12年6月の地権者懇談会を機に検討が始まった。津波で商店街の40店が被災し、現地で再建したのは12店。高齢を理由に再開を断念した店もあった。


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2018年06月29日金曜日


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