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<次世代放射光施設>東北、期待膨らむ 世界市場進出後押し、ILC誘致へプラス

 次世代型放射光施設が東北大青葉山新キャンパスに建設される見通しとなり、東北の関係者からも期待の声が上がった。
 放射光施設は新素材や燃料電池、創薬など幅広い分野に活用できる最先端の分析拠点。みやぎ工業会(仙台市)の畑中得実理事長は「地元の製造業の技術向上と、新たなビジネスの可能性を切り開く強力なツールになる」と力を込めた。
 秋田県産業技術センター(秋田市)は5月、放射光施設や超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」など高エネルギー加速器産業への参入を目指し、関連技術の習得・普及を図る「高エネルギー加速器技術研究会」を設立した。
 赤上陽一所長は「加速器産業は表面処理や金属機械加工など、大掛かりな設備投資をしなくても技術力を生かせる企業が多い」と指摘。「人口減で国内市場は縮小するが、加速器産業は世界が市場。研究者らとの連携を強化し、レベル向上に努める」と意気込んだ。
 ILC誘致を目指す関係者も整備を歓迎。東北ILC準備室長の岩手県立大(滝沢市)の鈴木厚人学長は「放射光施設の研究者や技術者が東北に集まれば関連するILCへの関心も高まり、整備に向けてプラスになる。誘致を実現して加速器産業を東北に集積させ、地方創生につなげたい」と語った。


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2018年06月29日金曜日


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