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政宗の重臣・成実、南相馬に見参 市博物館で特別展、由縁の野馬追図屏風など展示

伊達成実所用の甲冑。後ろは野馬追図屏風

 特別展「伊達成実 南相馬に来たる」が30日、福島県南相馬市原町区の市博物館で始まる。伊達政宗の重臣で亘理伊達家当主の成実が着用した甲冑や、同家所有の江戸時代の野馬追図屏風(びょうぶ)を展示する。8月19日まで。

 成実は政宗、忠宗2代の補佐役として仙台藩振興に尽力した。明治維新後、一族は移住した北海道伊達市の基礎を築いた。
 成実所用の「黒漆五枚胴具足」(北海道伊達市教委蔵)は、伊達家独特の重厚な造りで、毛虫をかたどった兜(かぶと)の前立てが特徴。後ろに引かない勇猛さを表す。胴だけで約13キロあり、鉄砲の試し撃ちによるへこみもある。
 「奥州相馬氏野馬追図屏風」(同)は2012年、家臣の子孫宅で見つかった。4隻の絵図には出陣から野馬追など現在と同じ3日間の様子が詳細に描かれている。18世紀の作で、亘理伊達家の命を受けた家臣が相馬藩の許可を得て6〜7年がかりで仕上げた可能性が高いという。
 屏風発見が縁となり、傷みの激しかった成実の甲冑を南相馬市の甲冑師が補修した。他に亘理伊達家に伝わる太刀「宇佐見長光」など展示する。
 博物館は「宿敵とだけ見なされていた両藩だが、『共存』という視点でもとらえてほしい」と説明する。
 入館料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。月曜休館。


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2018年06月30日土曜日


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