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<気仙沼・防潮堤施工ミス>修正かさ上げ案、住民団体に提示

県が示した新たな対応案の説明を受けた住民団体の会合

 気仙沼市内湾地区の防潮堤高を県が誤って施工した問題で、県は30日、住民が求めた防潮堤の造り直しではなく、背後地をかさ上げし、陸側から見た防潮堤の高さを抑える対応案を示した。今月中旬まで地権者らに個別に説明する。住民団体「内湾地区復興まちづくり協議会」はその後、再度会合を開き、対応案を受け入れるかどうか結論を出す。
 市役所であった協議会の会合で、県の担当者が明らかにした。防潮堤の背後地で、市が実施する土地区画整理事業内の土地約1ヘクタールで、5〜20センチかさ上げする。
 問題発覚直後に県が示したかさ上げ案を、修正した。当初案では、区画整理事業の計画変更や設計の修正などの手続きに約9カ月かかるとしたが、新たな案では約2カ月に短縮された。
 追加のかさ上げ工事は約10日間で終わり、宅地の引き渡しも2週間程度の遅れにとどまる見通し。事業費は数千万円で、防潮堤を造り直す場合より少なく、県が全額負担する。
 住民からは「かさ上げ案は、防潮堤の高さを変えないと知事が言ったことの尻ぬぐいだ。22センチ間違った分を造り直すべきだ」「(隣接する)南町の防潮堤の高さと違っても大丈夫なのか」などの意見が出た。
 県は、協議会が6月6日に要望書で求めた、ミスに至った詳しい原因の説明も行った。武藤伸子県農林水産部長は「皆さまの気持ちを傷つけてしまい、この場を借りて誤りたい」と陳謝した。
 協議会の菅原昭彦会長は「区画整理事業が一気に進めば、防潮堤と合わせた街づくりがスピードアップする。代替案としては検討するに値する」と話した。
 協議会は、防潮堤の造り直しを求めた住民合意を覆した村井嘉浩知事本人に、改めて謝罪を求めることも決めた。


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2018年07月01日日曜日


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