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<山形大>国際法学者・安達峰一郎の研究資料室を開設

安達峰一郎(山辺町教育委員会提供)

 山形大は山形県山辺町出身の国際法学者、外交官の安達峰一郎(1869〜1934年)に関する研究を進めるため、人文社会科学部に研究資料室を開設した。膨大な関連資料の整理、保存を進めるとともに、各地で進められている安達に関する研究と連携し、研究拠点の形成を目指す。
 安達は外交官時代、第1次大戦後の対独賠償会議で、対立する英仏を日本流の茶席に招いて和解させたことで知られ、常設国際司法裁判所の裁判官に52カ国中49票の最高点を得て当選。中立公正な態度は各国の信頼を集め、34年に65歳で病死した際にはオランダ国葬・同裁判所葬で送られた。
 新設された資料室は、学内の国際法学、政治学の研究者ら6人で管理。同大が2012年11月〜17年3月に学内外の研究者ら10人と行った安達に関する研究プロジェクトの成果を継承しながら、ホームページに中高生や大学生向けのコラムを掲載し、安達の業績を分かりやすく発信していくという。
 当面は安達峰一郎記念財団(東京都新宿区)に残る当時の駐仏大使館関係ファイルの翻訳作業や、山辺町安達峰一郎博士顕彰会が発刊した「国際法にもとづく平和と正義を求めた安達峰一郎−書簡を中心として」の改訂作業を進める。
 同大学術研究院の北川忠明教授は「国際法による平和を目指した安達の精神を若い世代に伝えたい」と話している。


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2018年07月01日日曜日


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