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荒浜の海へ愛情注いで 震災前の魅力知る機会 亘理の地元小中生が地引き網体験

力を合わせて網を引く参加者
網に掛かった魚を手に笑顔を見せる子どもたち

 東日本大震災の影響で、浜辺で遊ぶ機会が減った子どもたちに海の豊かさを実感してもらおうと、宮城県亘理町の荒浜海水浴場で1日、地引き網漁を体験する「海辺の学校」があった。住民組織「荒浜地区まちづくり協議会」などが初めて開催し、荒浜地区の小中学生を中心に約200人が参加。震災で海水浴を休止している海岸に、子どもたちの歓声が響いた。

 地元の漁業者らが仕掛けた網を、子どもたちが力を合わせて引いた。イシガレイやホウボウ、ヒラツメガニなど約20種類の魚介類が取れ、参加者は炭火焼きにした魚などを味わった。
 荒浜小PTAの父親でつくる「おやじの会」が発案し、同小や荒浜中のPTA、まちづくり協議会のメンバーらと協力して準備に当たった。子どもたちと事前に浜辺の清掃も行った。
 おやじの会の高橋真さん(41)は「荒浜は、はらこ飯が有名だけど、海があってこそ。今後も子どもたちが海に愛着を持つための活動を続けたい」と話す。
 地区には荒浜で海水浴をしたことがない子どもが多い。荒浜小6年の武沢厘和(りお)さん(11)も地元の海で泳いだ経験がなく、荒浜がにぎわっていた震災前の記憶がないという。
 武沢さんは「魚がいっぱい取れてみんなうれしそうだった。荒浜を盛り上げようとしているお父さんたちの思いを感じた」と笑顔で話した。


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2018年07月02日月曜日


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