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<この人このまち>外国人視点で魅力発信

Zoe Vincent 1993年英国生まれ。エディンバラ大3年時に早稲田大に留学。2016年8月から福島県観光物産交流協会海外誘客専門員。

 福島県観光物産交流協会(福島市)で働く英国出身のゾーイ・ビンセントさん(24)のブログ「REDISCOVER FUKUSHIMA」や写真共有アプリ「インスタグラム」が人気だ。趣味の写真とともに、福島を世界に発信する。(福島総局・高田奈実)

◎福島県観光物産交流協会 海外誘客専門員 ゾーイ・ビンセントさん(24)/たくさんの自然を楽しめること、伝えたい

 −福島を知るきっかけは。
 「5年前に東京の大学に留学した時です。福島を訪れた留学生の友だちが、お土産で買ってきた酒をみんなに振る舞ってくれました。私は飲みましたが、他の人は放射性物質を不安視して飲まなかったんです。造った人の気持ちを考え、悲しくなりました。同じことがあったら『大丈夫』と答えられるように勉強しようと思いました」

 −福島に来て感想は。
 「人々が古里に強い思いを持っていると感じます。2年前、東京電力福島第1原発事故の被災地を取材し、ブログで紹介しました。誰もいない場所で、1人で戻って奮闘する住民の姿に感動しました」

 −ブログで力を入れていることは。
 「英語で書かれた福島の観光情報は少ないこともあり、日本語を読めない外国人が訪れるにはハードルが高いと感じます。そのため移動方法や宿泊先などを詳しく書いています」
 「見た人からは『旅行の計画を立てている』と問い合わせも来ます。福島への誘客に貢献しているという実感が湧いてきます」

 −インスタグラムのフォロワーは2000人近くいますね。
 「インスタグラムでは写真をメインに投稿しています。福島は大内宿や会津藩校日新館など、歴史ある場所でも京都の観光地ほど混雑しないのがいいですね。登山客に人気の安達太良山など、たくさんの自然を楽しめることも伝えたい」

 −他にはどんな仕事をしていますか。
 「宿泊施設などで外国人を受け入れる際のサポートをしています。コミュニケーションに不安を持つ従業員向けに、よく使う英文を書き、指さしで使えるボードを作りました。今後、現場で実践練習をする予定です」

 −目標はありますか。
 「外国人にとっては普通の日本の風景や街並みも新鮮に映ります。特に共同浴場は地元の人とも交流できるのが魅力。福島に住む外国人の視点で新しい観光を発信したいですね」

 


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2018年07月02日月曜日


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