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<マイニング悪用>意図せぬ指令 一般サイトにも 事前告知線引き曖昧

 マイニングの悪用に対する初の判決で、仙台地裁は利用者にマイニングを事前告知しなかった点を重視した。ただ、インターネット上には無数の電算処理があり、利用者への告知を巡る基準は曖昧だ。
 不正指令電磁的記録作成罪では、パソコンなどに利用者の意図に沿った動作をさせなかったり、意図に反する動作をさせたりする不正な指令を処罰する。マイニングを悪用した事件の仕組みは図の通り。動機の大半は仮想通貨上の報酬目当てとされる。
 マイニングをさせること自体は情報を盗み見たり、パソコンを破壊したりしないため、公判で被告は「罪に当たるとは思わなかった」と釈明。利用者に知らせなかった理由を「ダウンロード数が減ると思った」と説明した。
 別のマイニング事件で弁護人を務める平野敬弁護士(第二東京弁護士会)は「一般のサイトにも閲覧者が意図しない指令は埋め込まれている。何が違法か明確にしなければ(プログラム開発の)技術者も萎縮する」と規制の曖昧さを指摘する。
 法が規定する「不正」についても、東北工大の角田裕准教授(情報科学)は「ネットの技術開発は急速に進む。法の線引きはすぐに陳腐化しかねない」と話す。


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2018年07月03日火曜日


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