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<岩手・大槌旧庁舎>住民団体、解体差し止め仮処分申請を取り下げ 石綿調査による休止で

 岩手県大槌町の旧役場庁舎について解体工事差し止めの仮処分を盛岡地裁に申し立てていた住民団体「おおづちの未来と命を考える会」の高橋英悟代表らは2日、申請を取り下げた。アスベスト(石綿)調査で工事が当面休止となり、緊急性が低くなったと判断した。 考える会の代理人弁護士によると、この日の地裁の審尋で町代理人が「工事再開の見通しは立たず、業者も決まっていない」と表明。これにより7月中の工事再開は難しくなったと判断し「仮処分の目的は達成できた」とした。
 旧庁舎解体を巡っては、9日の臨時町議会で一部議員が是非を話し合いたいとしている。高橋代表は「臨時会を見守り、住民が心を一つにして前に進めるよう活動したい」と話した。
 東日本大震災の津波で当時の町長や職員ら40人が犠牲になった旧庁舎について考える会は6月11日、震災遺構としての価値を十分に検討しないまま解体するのは違法などとして仮処分を申請していた。
 町は地裁判断を待たず解体に着手。直後に、建設リサイクル法に基づく岩手県への事前通知を怠っていたことなどが発覚し、工事を休止した。
 考える会は、解体工事への公金支出に違法性があるとして町監査委員に住民監査も請求している。


2018年07月03日火曜日


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