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<柴田町長選>3施設整備事業 納得いく道筋を

 【解説】宮城県柴田町長選で現職の滝口茂氏が無投票で5選を果たしたのは、堅実な手腕への評価が潜在的な多選批判を上回った結果だ。
 大きな成果を見せるのが、船岡城址公園を中心とした「花のまち柴田」のブランド化事業。2012年度に22万人だった公園の来場者は、17年度は41万人を突破した。今春の桜まつりは5000人を超える外国人が訪れるまでになった。
 国の補助金を積極的に活用し、城址公園だけでなく、学校施設や道路の整備も着実に進めた。後援会のちらしには「補助金ハンター」の異名が大きく躍った。
 4期16年のまちづくりを踏まえ、これまでで最多となる計約40の企業、団体が滝口氏を推薦。事実上の決起集会には町議18人のうち11人と村井嘉浩知事、与野党の国会議員が駆け付けた。現職への支持が広がる中、対抗馬として立候補を模索する動きはなくなった。
 当面の最大の町政課題は、総合体育館と図書館、学校給食センターの新築。事業費が合計60億円以上とも言われる大型プロジェクトだ。それぞれに早期整備を望む声があり、調整は一筋縄ではいきそうにない。
 今回の選挙が無投票となって残念だったのは、3施設の優先順位や財源の問題を踏み込んで議論する絶好の機会が失われたことだ。
 3施設の新設に関する道筋を議会や住民が納得する形で付けられるかどうか。滝口町政の総仕上げに向けた第一関門となる。
(大河原支局・柏葉竜)


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2018年07月04日水曜日


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