宮城のニュース

ネット掲示板に実名書き込み 仙台地裁が投稿者の情報開示命令

 インターネット掲示板に実名を書き込まれたのはプライバシー侵害に当たるとして、宮城県の元風俗店従業員の20代女性が投稿者のネット接続業者(プロバイダー)のKDDIに投稿者情報の開示を求めた訴訟の判決で、仙台地裁は3日、同社に投稿者の氏名、住所、メールアドレスの開示を命じた。
 判決によると女性は昨年12月、ネット掲示板に当時勤務していた風俗店名や非公開の実名を書き込まれ、不特定多数の人に閲覧された。
 小川理佳裁判官は「風俗店勤務の事実は保護されるべき私生活上の情報で、プライバシー侵害は明白だ」と判断。女性が投稿者に損害賠償を求める準備をしていることから、提訴に必要な氏名や住所の開示請求には「正当な理由がある」と結論付けた。
 KDDIは「投稿は脈絡がなく、閲覧者は(投稿内容を)真実と思わない」として、開示を拒否していた。
 2002年施行のプロバイダー責任制限法は、投稿による権利侵害が明白な場合、被害者は投稿者の情報開示や記事削除をサイト管理者に直接請求できると規定。ネット掲示板への投稿は、IPアドレス(端末識別番号)からプロバイダーなど通信を媒介する業者の特定が可能なため、10年の最高裁判決はこうした業者にも開示責任を認めた。
 女性は他にも実名を暴露する投稿があったとして、プロバイダーのソフトバンクに開示を求める訴訟を仙台地裁に起こし、係争中。


関連ページ: 宮城 社会

2018年07月04日水曜日


先頭に戻る