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「町のこし」に懸けた信念の人 別れ惜しむ声 馬場浪江町長葬儀に1500人 南相馬

馬場氏のひつぎを乗せた車を見送る参列者

 6月27日に胃がんのため69歳で亡くなった福島県浪江町長の馬場有(たもつ)氏の葬儀・告別式が3日、南相馬市原町区の斎場であった。前日の通夜を合わせ1500人を超える参列者が、東京電力福島第1原発事故から町を守る「町のこし」に懸けた馬場氏の冥福を祈った。
 弔辞で内堀雅雄知事は、昨春の一部地域を除く町の避難指示解除後も復興に力を注いだことを挙げ「地図から町が消えることは絶対させないとの信念の下、先頭に立ち続けた」と功績をたたえた。
 吉野正芳復興相は原発事故対応に触れ「時に国とも厳しく対峙(たいじ)しながら町のこしに全身全霊をささげた姿が今なお心に強く残っている」としのんだ。
 孫を代表し安田聖那さん(13)が「亡くなる3日前に私たち一人一人にハイタッチしてくれた。力強い気持ちだったのに」とお別れの言葉を話した。
 葬儀・告別式は町と遺族が合同で行い、喪主は長男大輔(だいすけ)氏、葬儀委員長は宮口勝美副町長が務めた。後日、町主催のしのぶ会を予定している。
 馬場氏は東北学院大卒。町議、県議を経て2007年に町長初当選。11年の原発事故に伴う全町避難や事故対応で陣頭指揮を執った。
 3期目の昨年末に体調を崩し、入退院を繰り返していた。今年6月13日、町議会に30日付の辞職願を提出し、同意された。任期を1年半余り残していた。


2018年07月04日水曜日


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