宮城のニュース

<ILC>「短縮案でも科学的意義」文科省有識者会議、学術会議に審議求める提言

 岩手、宮城両県にまたがる北上山地が建設候補地の超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」構想を検討する文部科学省有識者会議の最終会合が4日あり、加速器全長を短縮して建設費を削減した新計画案について「科学的意義がある」と評価する報告書を了承した。
 誘致の可否に関しては「科学者の代表機関である日本学術会議の見解を踏まえ、最終判断すべきだ」と結論付け、学術会議に審議を求めるよう提言した。
 文科省は報告書を公表するとともに、誘致の是非について日本学術会議に審議を依頼する。いずれも時期は未定。
 報告書は、国際将来加速器委員会(ICFA)が示した新計画案を「物質に重さを与えるヒッグス粒子を精密測定し、素粒子物理学の課題解明の端緒となる」と評価した。
 総事業費は7355億〜8033億円と試算。「国際協力の主導役を期待されているが、過度な経費分担がないよう留意すべきだ」と強調した。人材育成や技術上の課題解決の必要性も指摘した。
 文科省は2013年、日本学術会議にILC計画の審議を依頼。学術会議が「実施は時期尚早で2〜3年かけて検討すべきだ」と答申したことを受け、同省が有識者会議を設置した。
 有識者会議は、加速器全長を31キロから20キロにして本体建設費8300億円を5000億円に削減するとしたICFAの新計画案を検証していた。


2018年07月05日木曜日


先頭に戻る