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<広瀬川灯ろう流し>仙台の夏の風物詩、資金難で開催の危機 頼みの綱のCFも苦戦

灯籠に手を合わせる子どもたち。資金不足で開催継続が危ぶまれている=2016年8月20日、仙台市若林区(実行委提供)

 先祖や故人をしのぶ仙台の夏の風物詩「広瀬川灯ろう流し」が開催の危機に直面している。警備態勢の強化で関連経費がかさみ、従来の収入源だけでは運営費を賄えない状況だ。主催する実行委員会は、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に望みを託す。
 「灯ろう流し」は江戸時代から続く伝統行事。1990年に花火の打ち上げやコンサートを伴う現在の形となり、仙台の昔の送り盆とされる8月20日に仙台市若林区の広瀬川河川敷でこれまで28回開かれた。東日本大震災があった2011年の開催を機に知名度が上がり、その後は毎年約4万5000人が訪れる。
 実行委によると、1個1800〜3000円の灯籠販売が収入の柱だが、近年は灯籠を流さず、花火目当ての客が増えたという。ピーク時に約2500個だった販売数は昨年、2000個を割り込んだ。
 一方、警備費は増加の一途で、昨年は開催に必要な約1300万円に対して100万円以上が不足し、赤字となった。
 CFは資金不足に悩むSENDAI光のページェントや仙台七夕花火祭でも導入。昨年はいずれも目標額の100万円を大幅に上回る寄付金を集めた。
 実行委は80万円を目標に、灯籠引換券や公式ホームページへの氏名掲載を返礼品として用意。1口3000円から募っているが、4日現在で計2万2000円と苦戦している。
 大友克人実行委員長は「灯ろう流しはお盆の意味を考える良い機会。伝統を絶やさないよう支援してほしい」と呼び掛ける。
 CFの応募方法や詳細は公式サイトhttps://readyfor.jp/projects/hirosegawatourouに掲載。31日まで受け付ける。
 連絡先は実行委事務局022(304)2321=平日午前10時〜午後6時=。


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2018年07月05日木曜日


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