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<E番ノート・球譜>タナモギアイランド チームの勝利支える

6月23日の日本ハム戦で適時二塁打を放つ島内=楽天生命パーク宮城

<打線の肝は島内>
 東北楽天の田中、茂木、島内で組む新1〜3番、愛称「タナモギアイランド」が平石監督代行就任後のチームを支えている。11戦6勝のうち、一回に3人の働きで得点したのが4度と勝利の鍵を握っている。
 1番田中はチャンスメーカー。この11戦で4割1分5厘の高出塁率。今季11盗塁もチーム最多だ。一人で無死二塁を演出し、後続の進塁打で得点する形が目立つ。6月19日DeNA戦では茂木の二ゴロで1死三塁とし、島内の二塁ゴロ野選で先制。29日西武戦では茂木、島内の連続左飛で田中が三塁、本塁を陥れた。
 茂木はチャンスを広げ、一気に得点も狙える「攻撃的2番」。最初のストライクから強振する積極性が目立つ。23日の日本ハム戦の無死一塁。相手投手が田中の二盗を警戒した2ボールからストライク狙いの直球を中前打にして好機を広げた。22日の日本ハム戦では初球の打率4割5分9厘の本領を発揮。田中が中越え二塁打で出た無死二塁、茂木が初球の速球を流して左越えの2ランに。敗れはしたが先発辛島の2失点を帳消しにする同点弾だった。
 「外国人でなく自分が3番でいいのだろうか…」。独特の口ぶりで謙遜するが打線の肝は3番島内だ。
 ここ11戦の打点が3人で最多の9と得点源。同時に出塁率も田中を上回る4割5分8厘とつなぎ役もこなす。追い込まれてからがしぶとい。特に今季、フルカウントでの出塁率5割9分1厘は驚異的だ。

<田中 頑張り期待>
 俊足打者の1〜3番で有名なのは1980年代後半、大洋(現DeNA)の高木豊、加藤、屋鋪による「スーパーカートリオ」。似たタイプの「タナモギ…」も球史に名を刻めるのか。
 「まずは田中の頑張り次第」と考えるのは清水外野守備走塁コーチ。田中は3人で唯一通年の1軍経験がなく、今後より他チームから研究されるからだ。だが清水コーチは西武で現役だった時の同僚で、1997年に合計100盗塁以上し、後半戦の逆転優勝を支えた大友、松井稼、高木大の1〜3番を例示。「田中らにはかつての松井らに似た魅力がある」と期待する。
 栗原打撃コーチは選手時代を過ごした広島の田中、菊池、丸による「タナキクマル」を意識し、「対抗して売り出す」と力を込める。特に島内には「昨季の全試合出場に続き、今季は堂々たる看板選手になるべき年」と願う。「タナモギ」の後に「シマ」でなく英語の「アイランド」とファンから呼ばれるのも、島内と嶋の混同を避けるためとされる。最年長28歳にトリオけん引の期待がかかる。(金野正之)


2018年07月05日木曜日


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