山形のニュース

<モンテ>堅守速攻 上り調子 前半戦終え7位 外国人選手の起用法が課題

J2山形−千葉 2得点を挙げて勝利に貢献した阪野(手前右)=6月10日、天童市のNDソフトスタジアム山形

 サッカーJ2山形は先月30日にリーグ前半戦を終え、9勝6分け6敗、勝ち点33の7位で折り返した。当初はボールを保持しながら攻撃を展開するサッカーを目指したが、攻守がかみ合わず、一時は下位に低迷。守備を立て直し、堅守速攻に軸足を置くチームに変えて調子を上げてきた。21節まで4連勝の勢いをそのままに、7日の横浜C戦で始まる後半戦に臨む。(山形総局・吉川ルノ)

 戦績と順位の推移は表・グラフの通り。
 シーズン序盤は守備のもろさを露呈。相手がボールを持つとDFラインが下がり、クロスやシュートを許す展開が目立った。5節までの1試合平均失点は2.2と、スタートダッシュにつまずく一因となった。

<大幅に失点改善>
 本来、チームが志向したのはDFからパスをつなぎ攻め上がる攻撃的なスタイル。試合開始直後から立て続けに3失点した5節横浜C戦後の記者会見で、木山監督は「自分たちのプレーをしようという選択が間違っていたのか。もっと守備的にやるべきだったのか…」と方針転換を示唆した。
 6節から守りの安定を優先した。相手がボールを持つとMF2人を下げて最終ラインに3バックと合わせて5人を並べ、サイド攻撃対策を徹底。ベテランの加賀らがDFラインを高く保ってプレーのエリアを狭め、前線、中盤のプレスと連動して攻撃の芽を摘んだ。21節まで16戦の平均失点は0.81と大幅に改善した。

<複数得点が続く>
 直近の6試合は複数得点が続き、攻撃も上向き。FW陣では小林、阪野の活躍がともに決定力を発揮し、直近の5試合だけで2人で計7得点を挙げた。
 中盤で存在感を示すのが今季、先発に定着した中村駿。長短の速く正確なインサイドキックに磨きを掛け、受け手がコントロールしやすいグラウンダーのパスで攻撃のリズムを作る。
 20節の徳島戦は攻守にわたり、前半戦を象徴するゲームだった。前半に2点を先行した後、後半の立ち上がりまでに不運な形で同点に並ばれた。しかし、選手は慌てることなく、まずしっかり守り、ボールを奪うと素早く陣形を整えて攻めに転じる戦術を貫いた。後半27分に勝ち越し点を上げ、そのまま逃げ切った。

<戦う姿勢を表現>
 後半戦は先発メンバーや戦術が固まりつつある中で、出番が少ない今季加入の外国人選手3人の起用法が課題の一つになりそう。特に上背と足元の技術の高さを期待されながら、開幕直前に負傷したDFジャイロロドリゲスの復帰が、チームにどんな刺激を与えるか、注目を集めそうだ。
 J1自動昇格の2位とは勝ち点6差、昇格プレーオフ圏の6位とは2差。2015年シーズン以来のJ1復帰に向けて、主将の山田は「一人一人がチームのために労を惜しまず、戦う姿勢をグラウンドで表現できている」と胸を張る。


2018年07月05日木曜日


先頭に戻る