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<福島廃炉への道>定例記者会見の主会場を変更 東電「より迅速に情報提供できる」

東京電力の定例記者会見の3元中継画像

6月1日〜30日

【6月】
6日 東京電力は2号機原子炉建屋の屋根から雨漏りがあると発表した。屋上の配管が壊れ、雨水が建屋5階の作業床に流出していた。建屋内の汚染水が増える要因になるため、代替の排水方法を検討する。
 協力企業の50代の男性作業員が作業後、敷地外で倒れ、搬送先の病院で死亡した。死因は不明。既往歴があったという。
7日 東電は毎週木曜日の定例記者会見の会場を、福島県富岡町の旧エネルギー館から第1原発構内の新事務本館に移した。「より迅速に情報提供できる」と理由を説明した。
11日 2〜4号機建屋内の汚染水貯蔵量の計算式に誤りが見つかった。汚染水がある一部の地下道に関し、上部のコンクリートの厚さを考慮していなかった。1〜4号機の正しい貯蔵量は7日時点で、700立方メートル多い計3万4070立方メートルになった。
21日 2号機原子炉建屋の西側壁面に開口部を設ける工事が完了した。縦7メートル、横5メートルのコンクリート壁を複数のブロックに分けて引き剥がし、最後に残ったはりは重機で切断した。開口部付近の空間放射線量は工事前の最大毎時1.2ミリシーベルトから、工事後は13.7ミリシーベルトに上昇した。
22日 1号機西側の「K排水路」から排水管を通じて建屋に雨水が逆流するのを防ぐ工事を実施した。建屋内の汚染水発生量を抑える狙い。
26日 午後1時ごろ、使用済み燃料を保管する乾式キャスク仮保管設備で、空間放射線量が規定値の毎時30マイクロシーベルトを超えたことを示す警報が鳴った。現場の空間線量は毎時0.36マイクロシーベルトと通常通りで、機器の故障と判明した。
28日 3号機の使用済み燃料取り出し用クレーンで5月11日にあった異音トラブルについて、東電は回路設定の誤りによるショートが原因と公表した。第1原発の電圧は480ボルトなのに、380ボルトで電気の流れを切り替える米国の工場出荷時の設定のままで、一部の部品に過剰な電気が流れた。クレーンの試運転が1、2カ月遅れ、本年度中ごろを予定する燃料取り出しにも影響が出る可能性がある。

◎東電会見場 原発構内に

Q 東京電力が6月7日から毎週木曜日の定例記者会見の会場を変更した。
A 主会場を福島県富岡町の旧エネルギー館から福島第1原発構内の新事務本館に移した。
Q 変更の理由は。
A 第1原発から旧エネルギー館までは車で15分ほど。東電は「会見の直前にトラブルが起きた場合などは、広報担当が第1原発の近くにいる方が素早く情報を把握して発表できる」と説明している。
Q そもそも、どんな形で記者会見が行われているのか、十分には知られていないのではないか。
A 第1原発構内の主会場と、福島市内、東電本社の計3会場をインターネット中継で結んで実施する。本社会場には東京紙の科学部やテレビのキー局記者らが集まり、福島市内は福島県内で取材している記者が参加している。大半はこの2会場から質問するなどしており、主会場には記者がいないことも多い。
Q 具体的な会見の内容は。
A 東電福島第1廃炉推進カンパニーの広報担当が主会場のカメラ前に並んで座り、1週間の廃炉作業実績を紹介する。月末の木曜日は同カンパニーの小野明最高責任者が、国と東電が作った廃炉工程表「中長期ロードマップ」に基づく進行状況を説明する。
Q 会見場変更に対する報道側の反応は。
A 第1原発構内に入るには東電社員の送迎を利用するしかなく、旧エネルギー館よりアクセスが悪くなった。このため「報道対応が後退しないか」と懸念する声も出たが、現時点で大きな問題は生じていない。
Q 記者会見はインターネットで生中継されている。
A 記者会見は毎週木曜日のおおむね午後5時に始まり、東電が同社ウェブサイトで映像を配信している。月末の中長期ロードマップ会見は過去の映像も閲覧できる。
Q 東電が開催する記者会見は他にもあるのか。
A 福島県庁で平日の朝と夕方の1日2回、広報担当が記者会見し、当日の作業予定や実績を話す。東京では毎週月曜日に記者会見が設定されている。


2018年07月05日木曜日


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