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<まる花札>ハチと花の相性カードゲームに 生物の多様性を楽しく学ぶ

まる花札を制作した深沢さん

 東北大大学院生命科学研究科博士研究員の深沢知里さん(38)=宮城県加美町=らがマルハナバチの生態を学べるカードゲーム「まる花札」を作った。2〜6人が花を描いた手札を切り、蜂の場札を取り合う。深沢さんは「遊びながら、蜂と花の関係性が分かる。自然界の面白さや奥深さに気付くきっかけにしてほしい」と話す。
 マルハナバチはミツバチより一回り大きく、黄や黒、オレンジのふさふさとした毛が特徴。花粉を運び、植物の繁殖を手助けする。
 札は計86枚。オオマルハナバチ、トラマルハナバチなど本州に広く生息する7種を採用した。蜂を誘う花の札はシロツメクサやツリフネソウ、ギンリョウソウなど24種。全て深沢さんが柔らかいタッチで描いた。
 花の札は、それぞれの蜂が花をどの程度好むかを1〜10の数字で示す。参加者は場の蜂を見て、一斉に花の札を出し、数が大きい札を出した人が場の札を総取りする。集めた蜂と花の種類の多さで勝敗を決める。
 マルハナバチを長年研究する山形大と京都大の関係者が制作に協力した。蜜を吸う舌の長さ、生息地などの違いによって決まる蜂と花の相性を、膨大な観察データに基づき数値化した。
 オオスズメバチなどの捕食者や土砂降りなどの天候の札を追加することで、より複雑な駆け引きが楽しめる。
 3年ほど前から同僚の研究員らと構想を練り、4月に商品化した。初回分の100セットは約1カ月で売り切れ、200セットを追加で作った。
 対象年齢は8歳以上。1セット1800円。仙台市青葉区の東北大生協理薬店、加美町のギャラリー工芸藍学舎(らんがくしゃ)などで販売している。


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2018年07月06日金曜日


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