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<野馬追絵巻>複製を後世へ 富士ゼロックス福島が南相馬市に寄贈

贈呈された「野馬追備列絵巻」の複製と実物を見比べる関係者
贈呈された絵巻の複製(上)と実物

 江戸時代に相馬野馬追の様子を描いた福島県南相馬市所有の絵巻物「野馬追備列(そなえれつ)絵巻」を、富士ゼロックス福島(郡山市)が複製し、市に贈呈した。5巻で約43メートル、計751人に及ぶ騎馬武者らの隊列を精密に複写した。今月開催される相馬野馬追に合わせて市博物館エントランスに展示する。
 絵巻は18世紀末〜19世紀初頭の作とみられ、市が昨年、京都市の井伊美術館から購入した。編成された部隊「備」ごとの軍列が描かれている。1巻7メートル48センチ〜9メートル82センチで幅は各20センチ。
 武士36人には氏名が記され、史料と照らして旗印と共に正確と分かった。装束や持ち物の描写も細かく、一級の史料として市文化財保護審議会で指定を予定する。
 富士ゼロックス福島は電子化した絵巻の情報を、高画質複合機に特殊な設定を加えて凹凸のある和紙に出力した。切り継ぎ部分や軸、表紙なども整えた。
 贈呈式が6月下旬にあり、太田稔社長は「この地の伝統と誇りの継承に活用してほしい」と話した。門馬和夫市長は「質感の高さに驚いた。子どもたちへの古里教育に使いたい」と受け取った。


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2018年07月06日金曜日


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