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<小動物と暮らす>小鳥編[3]完 病気の時まず温めて

投薬の際は、小鳥にショックを与えないよう、優しく包み込むようにつかむ

 小鳥編の最終回です。鳥類は哺乳類と違い、病気になると体温が平熱よりすぐに低下します。哺乳類ではそれは危篤状態。鳥類も同じです。

 故に、鳥類はすぐ危篤状態になり得る動物と言えます。体温が低下すると、小鳥は必ず羽毛を逆立てて丸くなります。体温をできるだけ逃がさないためです。この時真っ先に行わなければいけないのは温めてやることです。

 小鳥の平熱は42〜43度あります。ちょっと部屋を暖めたくらいでは体温は上がりません。お薦めは電気ストーブです。小鳥を飼うなら用意しておきたい暖房機器です。

 まず、鳥かごのすぐ近くで温めてみます。しばらくすると小鳥は、羽毛を寝せて通常のシュンとした感じに戻るはずです。

 さらに温めると、今度は脇の下を持ち上げます。暑過ぎる状態です。こうなったらストーブを少し鳥かごから離します。

 温めに成功した小鳥は餌をバクバク食べ始めます。これで良くなる小鳥も多いのですが、後は動物病院に問い合わせ、病院へ連れて行くか、自宅で様子を見るかの選択をしてください。

 病院で処方された薬を小鳥に飲ませる際は、写真のように親指と中指で頬を挟み、人さし指で頭のてっぺんを支えます。

 後は手のひら全体で優しく包み込むようにつかんでください。優しくしないとショック死することもあります。ここだけは、しっかり注意してください。

 水薬は、くちばしを開けない小鳥でも、くちばしの隙間に垂らせば、すーっと口の中に入っていきます。投薬はそれほど難しくありません。

 他に意外と多いのが、部屋を飛んでいて壁や窓ガラスにぶつかったり、手乗りの羽を切り過ぎて、飛んだ後の着地の衝撃で脚を骨折したりのけがです。雌は卵詰まりも多く、1羽で飼っている場合、飼い主の過干渉や栄養状態が良過ぎるとよく起きます。素人判断はせずに、動物病院の受診をお勧めします。

 それでは、これらを参考に、小鳥との楽しい時間を過ごしてください。(獣医師)


2018年07月06日金曜日


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