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<杜の都のチャレン人>学生服リユース 共感広がり企画次々

たくさんの学生服やかばんなどが掛かる店内で、スタッフと買い取り品の修繕をする片浦さん(中央)

◎学生服リユース店営み子育て家庭応援 片浦一枝さん(52)

 めでたく入学が決まればそろえることになる制服に靴、かばん、体操着。さらには部活道具や通学自転車、定期券が加わる場合も。子どもは制服の値段で志望校を選ばない。一方、学用品一式に掛かる費用に驚く親は少なくない。
 「裾のほつれを繕ったり、毛玉を取ったり、ネームの刺しゅうを外したり。できる限り『お下がり感』を無くして、必要とする子の元に届けたい」と針を動かす。
 経営する「学生服リユースShop さくらや仙台店」(仙台市太白区中田町)は現在、宮城県内約280の小中高と幼稚園の中古の指定品を取り扱う。販売価格は市販価格の半値以下。今春の買い取りで、在庫点数は1万を超えた。
 1人親世帯、子だくさんの家庭、転勤族など、来店者の生活事情はさまざま。1〜3月は超繁忙期。私立高や公立高の合格発表日から3日間は店内に人があふれる。
 夫は全国転勤の公務員。青森市から仙台市に引っ越してきた十数年前、長男は中学生で、制服を買い替えなくてはならなかった。3人きょうだいの子育てが一段落した2015年12月、シングルマザーが高松市で立ち上げたさくらやの存在をテレビ番組で知った。
 「やらなきゃ」。即座に使命感が芽生えた。本部を訪ねてノウハウを学び、16年5月に東北初のパートナー店をオープンさせた。店のスタッフ6人は、主な客層と同じ40〜50代の女性。「みんな、お客として来店し、店への共感から働くようになってくれたんです」
 幼稚園児のママから、「この子が大きくなるまで店をつぶさないで」と言われたことがある。「絶対、続けますよ」と心に誓う。
 来春、小学校の入学式や卒業式向けに、児童用フォーマル服のレンタルを始める。ランドセルの寄付を募り、新1年生にプレゼントすることも企画中。スタッフみんなと話し合えば、家計に優しいアイデアが次々に湧く。(智)

[かたうら・かずえ]66年仙台市生まれ。聖和学園高卒。太白区在住。さくらや仙台店の連絡先は022(242)1551。ホームページhttp://www.hinoeza.com/sakuraya.sendai/から在庫品の検索ができる。


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2018年07月07日土曜日


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