宮城のニュース

<高校野球宮城大会>公立勢、攻める(2)角田/技巧派右腕がけん引

ブルペンで投げ込む太田。「不動心」をテーマに野球に取り組む=角田市の角田高グラウンド

 第100回全国高校野球選手権宮城大会は14日、開幕する。今大会は公立校に勢いがあるのが特徴だ。昨秋の県大会は8強のうち7校を占め、今春の県大会も四つの地区予選全てを制した。100回目の夏に意気込む4校を紹介する。(今愛理香、大谷佳祐)

 角田は3年生の技巧派右腕、太田悠雅(ゆうが)がチームを引っ張る。昨秋の県大会で2回戦、準々決勝と2連続完投で実力を示し、今春も8強入り。今大会注目投手の一人となった。
 制球力が武器だ。直球は130キロ台半ばだが、スライダー、シンカーを巧みに操って内外角に投げ分ける。「私立の投手に比べて球威がないので、打ち取る意識で投げている」。力みのなさが安定した投球につながっている。
 もうひとつの武器は記憶力。優れた投手には不可欠な才能だ。「どの選手にどういう組み立てで打たれたか、全て覚えている」。打たれた原因をしっかりと分析し、練習に生かして次の試合に備える。不断の努力が右腕を成長させてきた。
 173センチ、56キロと細身。「それでも見た目以上にスタミナとパワーがある。バランスが取れた投手」。原田一貴監督(44)がそう評価するようになるまでには、地道な努力もあった。
 入学当時はわずか49キロ。子どもの頃から食が細かった。体重を増やそうと、授業の合間におにぎりやパンを頬張り、夕食は丼2杯のご飯がノルマ。2年間、ひたすら食べまくった。
 この冬は4キロ増やしてシーズンに臨んだが、試合のたびに3キロ体重が減る。「平日増やした体重が週末の試合で減ってしまう」。減っては食べ、減っては食べの繰り返しを続けてきた。
 第5シードで迎える宮城大会。昨秋の県大会準決勝で敗れた仙台育英、同じ南部地区でしのぎを削ってきた仙台南と同ブロックに入った。
 「この2校には負けたくない。1年秋からエースを担ってきた経験を生かし、連戦を勝ち抜きたい」。静かに闘志を燃やす。


2018年07月06日金曜日


先頭に戻る