宮城のニュース

<小牛田学園>緑化コンクール準特選 農作物の6次産業化、地域に実り

教諭の指導を受けながら、収穫したタマネギを並べる生徒たち

 宮城県美里町の県立支援学校小牛田高等学園(生徒65人)が、2017年度「全日本学校関係緑化コンクール」の学校環境緑化の部で全国2位に当たる準特選に輝いた。14年度には、同部門の最高賞・特選に選ばれており、全国上位の賞を2度受けるのは支援学校として初めて。農作物の6次産業化など独自の緑化活動が評価され、学園創立30周年に花を添えた。

 同学園では1988年の開校以来、学習の一環として、全校生徒が園芸活動に取り組む。現在は、校内にある約20アールの畑で白菜やネギなどの野菜20種類以上、花2種類を育てている。
 生徒は園芸や加工などの班に分かれて活動する。作物の販売のほか、県内の食品会社や高校と連携してパンやクッキー、ギョーザなどに加工するなど手作りの6次産業化を展開。花はJR小牛田駅や町役場庁舎の花壇に植栽している。
 活動の核は生徒に「働く喜び」を感じてもらうことにある。園芸班を指導する相沢晴朗(せいろう)教諭は「畑から整備し、苗付けは一本一本、手で行う。苦労があってこそ収穫の楽しみがあることを伝えている」と話す。
 地道な取り組みが評価されての受賞に、園芸班3年の鈴木賢(さとし)さん(17)は「お客さんにおいしく食べてもらうため、丁寧に作っている。とてもうれしい」と誇らしげだ。
 狩野秀明校長は「各班の役割があり、地域の手助けがあって受賞につながった。生徒の自立につながれば」と期待する。
 5日に美里町役場に受賞報告し、相沢清一町長は「まじめな取り組みが評価され、町の誇り。生徒には、受賞を励みに社会で活躍してほしい」とたたえた。

[全日本学校関係緑化コンクール]国土緑化推進機構が主催。青少年の緑化思想の高揚を目的に1950年から実施。小中高を対象に「学校林」「環境緑化」など部門別に学校や団体・個人を表彰する。2017年度(18年3月23日公表)は35の表彰のうち、東北から小牛田高等学園など11の学校・個人が選ばれた。


関連ページ: 宮城 社会

2018年07月08日日曜日


先頭に戻る