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<都市対抗野球>粘りの岡野、東芝けん引 直球の切れとハートの強さ武器

優勝候補の東芝をけん引する岡野=5日、横浜市の東芝総合グラウンド

 13日に東京ドームで開幕する第89回都市対抗野球大会で、東芝(川崎市)の岡野祐一郎投手(24)=福島・聖光学院高−青学大出=が頂点を目指してチームをけん引する。昨年は4強入りし、今大会は優勝候補の一角に挙げられる。今年のドラフトで上位指名も見込まれる右腕は「粘り強さが持ち味。走者を出しても踏ん張って、チームを勝利に導きたい」と意気込む。
 180センチ、85キロの岡野は最速148キロの直球を軸に、フォークボール、スライダー、カーブなどを操る。お手本とするのは東北楽天の岸孝之とオリックスの金子千尋。切れと制球力で勝負するタイプだ。
 社会人2年目。「直球の質が一番成長した」と言う。ブルペンで一球ごとに体の使い方を見直し、力が伝わる投球フォームを確立した。「空振りもファウルも狙って奪えるようになった。球速はさほど上がっていないが、勝負球として使える」と胸を張る。
 ピンチを乗り切るハートの強さも武器だ。高校の恩師、斎藤智也監督に鍛えられた。「1点取られても確実にアウトを重ねればいい。割り切るすべを教わった」と振り返る。
 高校1年時に東日本大震災が発生し、石巻市の実家が津波の被害を受けた。「できることを一生懸命頑張りなさい」と、家族に背中を押されて野球を続けている。高校時代は日本代表にも選ばれた。チームメートには米大リーグ、エンゼルスで活躍する大谷翔平(岩手・花巻東高出)がいた。「同学年のすごいアスリートの存在が刺激になる」。野球に集中できる環境にありがたみを感じ、同世代の活躍を糧に成長を続けた。
 初戦は17日、初出場のトヨタ自動車東日本(岩手県金ケ崎町)と対戦する。「東北のチームと戦えるのも何かの縁。流れを呼び込む投球をしたい」。フル回転を誓って東京ドームのマウンドへ向かう。(剣持雄治)


2018年07月08日日曜日


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