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<西日本豪雨>交通寸断 混乱続く 本紙記者ルポ

 駅舎の階段や通路に座り込んだ人々の表情に疲れが浮かぶ。切符の販売窓口には行列が絶えない。豪雨から一夜明けた7日、交通の拠点となるはずのJR広島駅(広島市)の混乱は収まらない。出張で訪れた広島市内で足止めを食い、交通まひの深刻さを痛感した。
 新大阪から福岡の小倉まで。改札口のモニター上で山陽新幹線の路線が赤く染まる。運休の意味だ。表示は朝から変わらない。大きな荷物を抱えた人々が無言で眺め、立ち去って行く。
 広島周辺では高速道路や在来線も寸断され、広島空港と中心部を結ぶバスは早朝に「終日運休」に。空路の活用も困難となった。
 「再開の見通しは」「明日は正常ダイヤか」。駅員を旅行者が取り囲み、同じ質問が繰り返される。「今日中には少しでも走らせたいんですが…」。駅員はそうつぶやくのがやっとだ。
 新幹線は夜まで再開しなかった。昼には休止中の券売機に行列ができ、人数はあっという間に100を超えた。自由席の切符を買い、運転再開時に飛び乗るためだ。先頭付近にいた福岡市の男性会社員(44)は出張業務を終えた6日に帰宅できず、ホテルで一夜を過ごした。「どんなに混雑しても新幹線で帰りたい。明日は家族と約束があるんです」と焦りの色を見せた。
(報道部・斎藤秀之)


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2018年07月08日日曜日


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