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<震災遺構>旧門脇小校舎、左右対称で保存へ 住民の声反映し範囲拡大

旧門脇小の遺構デザインを話し合ったワークショップ

 宮城県石巻市は8日、東日本大震災の遺構として残す旧門脇小校舎の保存方法について、6月17日に示した計画素案から変更し、正面から見て左右対称とする方針を明らかにした。非対称だった当初案に対する住民の反発を受け、保存範囲を修正、拡大した。
 市防災センターであったワークショップで説明した。校舎は鉄筋コンクリート3階。6月の前回ワークショップで、校舎の両端を解体して中央部分を東西に3対2の構造で残す市の案に対し、出席者から現校舎と同じ左右対称での保存を求める声が上がっていた。
 計画修正によって、中央から西側の保存範囲は1〜3階とも1教室分広がる。東側は変更しない。
 整備費は8億5000万円から2000万円程度の増額を見込む。アスベスト調査の結果によっては整備費が膨らむ可能性があり、その場合、保存範囲を再変更することもあるという。
 異論が多かった震災の夜を再現するコーナー「あの日の星空」に関しては、設計を請け負う共同企業体が「説明が足りなかった」と改めて提案。「震災を振り返り、犠牲者を慰霊する空間にしたい」と理解を求めた。
 出席者からは「ネーミングがきれいすぎる」「星どころでない人もいた。見せ方を工夫してほしい」との指摘がなされた。
 再現予定の正門や植栽、運営に関する発言もあった。共同企業体は意見を踏まえて基本設計案をまとめ、9月ごろに説明会を開く。


2018年07月10日火曜日


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