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ネット掲示板虚偽投稿、削除と慰謝料をヤフーに命令 仙台地裁判決

 インターネット掲示板に名指しで「在日朝鮮人だ」などと虚偽の事実を投稿されて精神的苦痛を受けたとして、仙台市青葉区の元会社役員の男性(68)が掲示板を運営するヤフー(東京)に投稿の削除などを求めた訴訟の判決で、仙台地裁は9日、同社に投稿の削除と慰謝料約15万円の支払いを命じた。
 村主隆行裁判官は「同社は訴訟前に男性から日本国籍を証明する戸籍謄本を提出され、投稿内容が虚偽と認識していた」として、投稿者の表現の自由を保護すべき理由はないと指摘。氏名や出自、国籍を巡る虚偽事実の投稿という人格権侵害を把握しながら、男性の削除要請に応じなかった同社の過失責任を認めた。
 同社は「投稿内容が虚偽でも、その人の社会的評価が低下しない限り受忍される」と主張していた。
 判決によると、男性は2016年2月に「通名○○(実名)こと在日朝鮮人○○君」などとネット掲示板に投稿された。17年6月に削除をヤフーに求めたが、「削除基準を満たさない」と拒否された。
 同社の担当者は「判決内容を精査して対応を検討する。一般的に誹謗(ひぼう)中傷に当たる投稿は利用規約に照らして個別に検討し、削除要請に応じている」と話した。


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2018年07月10日火曜日


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