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<原発ADR>飯舘村3000人の手続き打ち切り 初期被ばく分、東電が和解拒否

 東京電力福島第1原発事故で福島県飯舘村の住民約3000人が東電に損害賠償を求めた和解仲介手続き(ADR)で、原子力損害賠償紛争解決センターが初期被ばくに関する仲介手続きを打ち切ったことが9日、分かった。東電が和解案を拒否したため。打ち切りは5日付。
 住民側弁護団によると、ADRは2014年11月、村人口の半数に当たる3070人が申し立てた。センターは「健康に恐怖や不安を抱く十分な合理性がある」として、避難しなかった申立人のうち帰還困難区域の長泥地区の2人に50万円ずつ、他の143人に15万円ずつを支払う和解案を提示。東電に受け入れを勧告していた。
 原発事故に伴う避難生活や不動産価格の下落、古里喪失に対する慰謝料については今回の打ち切り対象とはなっていない。
 東電は「和解案について熟慮を重ねたが賠償を行うのは困難との結論に至った」との談話を出した。


2018年07月10日火曜日


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