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<高校野球・東北勢大旗への挑戦>監督の胸の内 光星学院・仲井監督(11〜12年)「日本中から『東北頑張れ』」

仲井宗基監督
12年夏の決勝で大阪桐蔭(手前)に敗れ、悔しそうな表情で整列に向かう光星学院の選手

 春夏の甲子園で準優勝した東北勢の監督は、それぞれの指導方針でチームづくりに取り組み、高校野球ファンを熱くさせた。2003年夏に個性的な選手がそろう東北(宮城)をまとめ上げた若生正広(67)=現埼玉栄監督=、09年春に花巻東(岩手)を岩手勢初の決勝に導いた佐々木洋(42)、11年夏から3季連続準優勝と大暴れした光星学院(青森、現八戸学院光星)の仲井宗基(48)。大旗の白河越えを果たせなかったことについて、3人に胸に秘める思いを聞いた。(スポーツ部・野仲勝敏)

◎応援糧に 3季連続決勝

 光星学院は甲子園史上初の3季連続準優勝を果たした。11年夏の第93回大会と12年春の第84回選抜、12年夏の第94回大会。監督の仲井は「日本中から『東北頑張れ』の応援をいただき、3季連続で決勝まで進むことができた」と言う。
 11年の東日本大震災では学校がある八戸市も大きな被害を受けた。甲子園では大きな声援を背に3大会とも次々と強豪を撃破したが、11年夏の決勝は日大三(東京)に0−11で完敗。12年春と夏の決勝は藤浪晋太郎(現阪神)が主戦の大阪桐蔭に屈した。
 12年春の大阪桐蔭との3−7が最も惜しかった。「安打数は12と13。しかし、ここ一番の集中力や、一発で仕留める力に差があった」。田村龍弘(現ロッテ)、北條史也(現阪神)の主軸を擁しても届かなかった。「優勝するには絶対的な力が足りなかった」と感じた。
 応援の力の重要性は、16年夏の甲子園、2回戦で東邦(愛知)に九回に4点差を覆される大逆転負けをして思い知った。準優勝した時とは逆の立場で、甲子園全体が東邦を応援する雰囲気だった。
 「うちの選手が審判の判定に不服そうな顔を見せるなどして、チーム全体で応援されない雰囲気をつくってしまった。まずは見ている人が応援したくなるチームになり、応援したくなるプレーをすること」。この逆転負け以降、選手には「甲子園は模範試合をする場所」と説いている。
 監督としての気構えも見直す。「ある優勝監督は決勝の前、『一生分の運を使い果たしても良いから勝とう』と決意したと聞く。僕にそこまでの執念はなかった。まだお人よし」。次のチャンスは逃すまいと、日々のグラウンドで選手と向き合う。(敬称略)

 ▽第93回大会決勝
光星学院 000000000= 0
日大三  00301052×=11
(光)秋田、李−松本
(日)吉永−鈴木
(本)高山、鈴木(日)

 ▽第84回選抜大会決勝
光星学院 002010000=3
大阪桐蔭 20300011×=7
(光)城間、金沢−田村
(大)藤浪−森
(本)小池(大)

 ▽第94回大会決勝
光星学院 000000000=0
大阪桐蔭 00012000×=3
(光)金沢、伊藤、城間−田村
(大)藤浪−森
(本)白水(大)


2018年07月11日水曜日


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