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原発巡る50年を舞台に 東京の劇団、いわきで3部作の第1部上演 双葉の人々の思い描く

第1部「1961年:夜に昇る太陽」の一場面

 東京を拠点に活動する劇団「ダルカラード・ポップ」が7、8の両日、東京電力福島第1原発事故に至る50年の歴史を題材にした演劇3部作の第1部「1961年:夜に昇る太陽」を、いわき市で上演した。原発誘致を決める1961年の双葉町を舞台に、古里を思う人々と発展を夢見る地域を描いた。

 第1部は、「町に戻らない」との決意を伝えるため、東京から帰省した大学生の長男が主人公。原発立地に向けた水面下の動きが絡み、地域の課題も浮き彫りになる。
 2日間の公演は好評で、劇団を主宰する劇作家・演出家の谷賢一さん(36)と観客との意見交換もあった。
 谷さんは福島県石川町生まれ。母親は同県浪江町出身で、技術者の父親は原発の仕事をしたこともある。文献を調べ、県内での取材を重ね戯曲を書き上げた。
 取材に谷さんは「原発事故が福島だけの問題とされて忘れられないよう、演劇を通じて訴えかけたい」と話した。
 第2部は町長となる次男、第3部はマスコミ勤めの三男が軸になる。来夏までに順次完成する予定。第1部は今月21日〜8月5日、東京で計21公演を行う。


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2018年07月12日木曜日


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